新居に住み始めて、もうすぐ2年になります。
これまで、家づくりや小さな子ども部屋づくり、庭づくりなどについて発信してきました。


実際に2年間暮らしてみると、家の間取りや設備だけでなく、土地や周辺環境についても「ここを選んでよかった」と感じることや、住む前には気づかなかったデメリットが少しずつ見えてきます。
今回は、わが家が購入した大型分譲地に2年間住んで感じたメリット・デメリットを、実体験をもとにご紹介します。
これから土地探しをする方や、大型分譲地を検討している方の参考になればうれしいです。
わが家の土地選び
土地探しは、家づくりの中でも特に悩むポイントのひとつではないでしょうか。
わが家も、予算や広さ、実家との距離、水害リスク、平屋を建てられるかどうかなど、さまざまな条件を比較しながら土地を探しました。
土地探しについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

そんな中で出会ったのが、複数のハウスメーカーが集まる大型分譲地でした。
希望していた地域にあったことに加えて、周辺の土地と比較すると価格が手頃だったことが、購入の大きな決め手です。
実際に2年間住んでみると、価格以外にも大型分譲地ならではのメリットがたくさんありました。
一方で、住む前には想像していなかったデメリットも感じています。
大型分譲地に住んで感じたこと
大型分譲地に2年間住んで感じたメリット・デメリットを、簡単にまとめると次のとおりです。

わが家にとってはメリットの多い大型分譲地ですが、実際に暮らしてみて初めて気づいたデメリットもありました。
ここからは、わが家の実体験を交えながら、それぞれ詳しくご紹介します。
大型分譲地に住んで感じたメリット
周辺の土地より価格が安いことがある
大型分譲地は、広い土地をまとめて造成し、複数の区画に分けて販売するため、同じ地域にある一般的な土地よりも価格が抑えられていることがあります。
もちろん、地域や立地条件によって異なりますが、わが家の場合は、自分たちで探していた同じくらいの広さの土地よりも、約500万円手頃に購入できました。
土地の価格を抑えられたことで、その分を建物や設備に回せたのは大きなメリットだったと感じています。
ただし、表示されている土地価格だけではなく、造成費用や地盤改良費、外構費なども含めて比較することが大切です。
土地がある程度整備されている
大型分譲地は、道路や区画、上下水道などが整えられた状態で販売されることが多く、土地によっては自分たちで造成する場合よりも費用を抑えられます。
わが家が土地を探していた地域は傾斜の大きい場所も多く、一般の土地を購入した場合には、擁壁工事などで500万円ほど追加費用がかかる可能性があると言われていました。
その点、購入した分譲地はあらかじめ土地が比較的平らに整備されていたため、大規模な造成工事をせずに家を建てることができました。
土地そのものが安く見えても、整備するために多額の費用がかかる場合があります。
そのため土地探しでは、土地価格だけでなく、家を建てられる状態にするまでに必要な費用も確認しておくことが重要だと感じます。
同じエリアの中から土地を選べる
一般的な土地の場合、希望する地域に売り出されている土地が1区画しかなく、比較できないこともあります。

一方、大型分譲地では、販売中の区画が複数あれば、同じ地域の中で、
- 土地の広さ
- 方角
- 道路との位置関係
- 土地の形
- 周囲の建物
- 日当たり
- 公園や分譲地入口までの距離
などを比較しながら選ぶことができます。
もちろん人気の区画から決まっていくため、いつでも自由に選べるわけではありません。
それでも、建てたい家に合う土地を同じエリア内で比較できることは、大型分譲地ならではのメリットです。
わが家は平屋を建てる予定だったため、平屋を配置しやすい広さや形、周囲からの視線などを考え、いくつかの候補から現在の土地を選びました。
同じくらいの年齢の子どもが多い
これは、実際に住み始めてから特に感じたメリットです。
新しく販売された大型分譲地には、同じくらいの年代やライフステージの世帯が集まりやすく、わが家の周辺にも子育て中の家庭がたくさん住んでいます。

わが家も家を建てた時期とほぼ同じタイミングで子どもが生まれたため、近所には娘と年齢の近い子どもがたくさんいます。
将来、小学校へ通うようになったときに、近所に同学年や年齢の近い友達がいることは、子どもにとって心強い環境だと思います。
また、小さな子どもがいると、泣き声や生活音で周囲に迷惑をかけていないか気になることもあります。
もちろん、お互いに配慮することは必要ですが、周囲にも子育て世帯が多いため、子どものいる生活について理解し合いやすい安心感があります。
生活スタイルの近い世帯が集まりやすい
大型分譲地では、同じ時期に土地を購入して家を建てるため、年齢や家族構成、生活の段階が近い世帯が集まりやすい傾向があります。
土地の価格帯や住宅購入のタイミングも近いため、暮らし方や住宅に対する考え方にも、ある程度共通する部分があるように感じます。
実際に2年間暮らしてみて、わが家の周辺では大きなご近所トラブルもなく、ほどよい距離感で付き合うことができています。
ただし、生活スタイルが近いからといって、必ずしも価値観まで同じとは限りません。
騒音や駐車、道路での遊び方、ゴミ出しなどに関する考え方は家庭によって異なります。そのため、大型分譲地であっても、周囲への配慮は必要だと思います。
新しい家が並び、街並みがきれい
大型分譲地は同じ時期に建てられた家が多く、道路や植栽も含めて街並みが整っています。

分譲地によっては外構、植栽、照明などに一定のルールがあり、全体として統一感のある景観になります。
お散歩をしながらさまざまな新築住宅や庭を見るのも楽しく、家づくりや庭づくりの参考になることもあります。
家だけでなく、街全体が新しくきれいなことは、暮らしていて気持ちのよいポイントです。
すでにできあがったコミュニティへ入らなくてよい
昔からある住宅地へ引っ越す場合、すでに地域内の人間関係やコミュニティができあがっていることがあります。
大型分譲地の場合は、多くの家庭が同じ時期に新生活を始めるため、近所付き合いも一から始まります。
みんなが同じように新しい地域での生活をスタートするため、すでに完成している人間関係の中へ入っていく緊張感が少ないのはメリットでした。
最初はお互いに分からないことが多いからこそ、挨拶や情報交換もしやすいように感じます。
周辺地域が活性化することがある
大型分譲地ができると、短期間で地域の人口が増えます。
特に子育て世帯が増える地域では、公園や商業施設など、周辺環境にも変化が生まれることがあります。
わが家の周辺でも、近くに子ども向けの公園ができ、夏にはお祭りを開催してくれたり、以前は閉まっていた商店街に少しずつ新しいお店が入ったりと、住み始めてから環境が変化しています。

今後さらに便利になる可能性があることは、子育て世帯にとってうれしいポイントです。
ただし、施設の整備が人口増加に追いつかないケースもあります。
わが家の場合、それを特に感じたのが保育園でした。
大型分譲地に住んで感じたデメリット
郊外にあることが多い
大型分譲地をつくるためには広い土地が必要になるため、駅前や市街地よりも郊外に開発されることが多いです。
わが家の分譲地も、最寄り駅までは車で約10分かかり、駅まで歩いて行ける距離ではありません。
日常生活は基本的に車移動のため、車を運転できる間は大きな不便を感じていません。
しかし、子どもが成長して電車通学をするようになったときや、将来的に車を運転しなくなったときのことも考える必要があります。
大型分譲地を検討するときは、駅までの距離だけでなく、
- バス停までの距離
- バスの本数や最終時刻
- スーパーや病院までの距離
- 学校までの通学経路
- 将来的に子どもが自分で移動できるか
なども確認しておくと安心です。
建物や外構に関する条件が多い
大型分譲地では、美しい景観を維持するために建築条件や街並みのルールが設けられていることがあります。
わが家が購入した分譲地にも、
- 土地に対する建物の配置
- 夜間の照明
- 植栽
- 外構のデザイン
など、細かな決まりがありました。
ルールがあることで街並みが整う一方、希望していた外構や設備を採用できない可能性があります。
家の間取りだけでなく、カーポートやフェンス、物置、植栽などにも条件が設けられている場合があるため、契約前に確認することが大切です。
「住み始めてから追加すればよい」と思っていたものが、規約によって設置できないケースも考えられます。
近所付き合いが比較的多い
子育て世帯が多く、同じ時期に入居することはメリットでもありますが、その分、近所の方と顔を合わせる機会も多くなります。
散歩をしていると、
「○○の区画に住んでいます」
「同じくらいの年齢のお子さんですか?」
など、自然と会話が始まることもよくあります。
いざというときに助け合えたり、地域の情報を交換できたりするのはありがたいことです。
一方で、近所の方と顔見知りになるほど、外に出るときに人目が気になることもあります。
少し外に出るだけでも、あまりに気の抜けた部屋着では出にくいことが、わが家が感じている意外なデメリットです(笑)。
近所付き合いが苦手な方にとっては、コミュニティの近さが負担になる可能性もあります。
保育園へ入りにくくなることがある
わが家にとって、最も想定外だったのが保育園の問題です。

家を建てる前、この地域では、一定の勤務状況であれば保育園に入りにくいという話をあまり聞きませんでした。
しかし、大型分譲地ができたことで子育て世帯が一斉に増えた一方、保育園の数や受け入れ人数はすぐには増えません。
その結果、わが家は希望していた保育園にすべて落ちてしまいました。
子どもの多い環境は、近所に友達ができやすいという大きなメリットがあります。
しかし、保育園や学童、学校などの施設整備が人口増加に追いつかないこともあります。
これから大型分譲地を購入する方は、市区町村へ問い合わせるなどして、
- 周辺の保育園数
- 年齢別の空き状況
- 新設園の予定
- 希望する時期の入園状況
- 小学校や学童の受け入れ状況
などを確認しておくのがおすすめです。
わが家の地域も今後は施設が増えていく可能性がありますが、必要な時期に間に合うとは限らないという点は、住む前に知っておきたかったことのひとつです。
大型分譲地は子育て世帯におすすめ?
大型分譲地に2年間住んでみて、わが家にとってはメリットの方が大きかったと感じています。
特に、
- 周辺よりも土地を手頃に購入できた
- 平屋に合う区画を選べた
- 子どもと年齢の近い子が多い
- 新しく整った街並みで暮らせる
という点は、大型分譲地を選んでよかったと感じるポイントです。
その一方で、郊外ならではの交通の不便さや建築ルール、近所付き合い、保育園の入りにくさなど、住み始めてから気づいたこともありました。
大型分譲地を検討するときは、土地の価格や街並みだけでなく、実際に生活を始めたあとの交通手段や子育て環境まで想像して選ぶことが大切です。
大型分譲地を契約する前に確認したいこと
大型分譲地にはさまざまなメリットがありますが、土地を決める前には、実際に住み始めてからの生活まで想像して確認することが大切です。
価格や土地の形だけで決めず、次の項目もチェックしておきましょう。

特に、交通量や周辺の雰囲気は時間帯によって変わります。
可能であれば、朝・夜・平日・休日など、時間や曜日を変えて現地を訪れてみるのがおすすめです。
まとめ|大型分譲地は街全体の暮らしやすさを確認しよう
大型分譲地には、土地を比較して選べることや街並みが整っていること、同世代の子育て世帯が多いことなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、駅から遠いことや建物に関するルール、保育園などの施設不足といったデメリットもあります。
わが家は2年間暮らしてみて、多少の不便はあるものの、家族で暮らす場所として大型分譲地を選んでよかったと感じています。
ただし、同じ大型分譲地でも、立地や規模、決まり、周辺環境はそれぞれ異なります。
購入前には土地だけを見るのではなく、朝・昼・夜、平日・休日など時間を変えて周辺を訪れ、実際の生活をイメージしてみるのがおすすめです。


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