家づくりにおいて、部屋の印象や暮らしやすさを大きく左右するのが「床材」です。
わが家はトヨタホームで約30坪の平屋を建て、場所に合わせて次の床材を使い分けました。
- リビング・玄関ホール:挽板フローリング
- 寝室・子ども部屋・廊下:突板フローリング
- トイレ:木目調のシートフローリング
- ランドリールーム兼脱衣室:石目調のフロアタイル
家づくり中は、
「挽板と突板は、実際どのくらい使い心地が違う?」
「小さな子どもがいても、天然木を使った床材で大丈夫?」
「水回りにはどの床材を選べばいい?」
など、分からないことがたくさんありました。
実際に2年間暮らしてみると、床材ごとの足触りや傷の目立ち方、お手入れのしやすさに違いがあると感じています。
この記事では、トヨタホームで採用した床材の名称と場所、挽板・突板を比較して感じた違い、傷や汚れなどのデメリットまで、実体験をもとにご紹介します。
※床材の名称は、わが家の建築時に使用したトヨタホームのインテリアカタログおよび仕様資料に記載されているものです。選べる商品や名称は、建築時期や地域、仕様によって異なる場合があります。
わが家が採用した床材一覧
わが家では、すべての部屋を同じ床材にするのではなく、過ごす時間・水に濡れる頻度・掃除のしやすさ・予算を考えながら使い分けました。
| 採用した場所 | 採用した床材 | 選んだ理由 |
|---|---|---|
| LDK・玄関ホール | 挽板フローリング ラスティックオーク | 見た目と足触りを重視 |
| 寝室・子ども部屋・廊下など | 突板フローリング LNライト | 天然木の質感を残しながら 挽板よりも減額 |
| トイレ | 木目調のシートフローリング RMライト | 掃除のしやすさを重視 |
| ランドリールーム兼脱衣室 | 石目調フロアタイル コンクリートグレー | 水への強さとデザインを重視 |
床材を選ぶ際は見た目だけでなく、足触り・掃除のしやすさ・傷への強さ・価格も比較しました。
同じ天然木を使った複合フローリングでも、わが家では、特に見た目を重視したリビングに挽板、費用を抑えたい個室には突板を採用しています。
以下では、それぞれを2年間使って感じた違いもご紹介します。
床材の種類と違いを簡単に紹介
注文住宅で検討されることが多い床材には、主に次のような種類があります。
無垢フローリング(天然木)
無垢フローリングは、合板などを使わず、天然木から切り出した木材でつくられた床材です。
天然木ならではの風合いや足触りが魅力で、時間が経つにつれて色や質感が変化していきます。
一方で、価格が高くなりやすく、湿度による伸縮や反り、傷や水濡れに注意が必要な場合があります。
木の種類によりさまざまな色合いを楽しめるのも魅力です。

複合フローリング
複合フローリングは、合板などの基材の上に表面材を貼り合わせた床材です。
商品によって異なりますが、一般的には次のように分けられます。
- 薄くスライスした天然木(0.3〜0.6mm程度)を貼った突板フローリング
- 突板よりも厚みのある天然木(2〜3mm程度)を貼った挽板フローリング
- 木目などを印刷したシートを貼ったシートフローリング
挽板と突板はどちらも表面に本物の木が使われていますが、天然木部分の厚さやデザイン、価格などに違いがあります。
クッションフロア・フロアシート
クッションフロアは、塩化ビニール素材などでつくられたシート状の床材です。
水や汚れに比較的強く、木目調・石目調・タイル調などデザインが豊富。費用も抑えやすいため、トイレや洗面所などの水回りによく使われています。
住宅会社によっては「フロアシート」など、異なる名称で案内されることもあります。
フロアタイル
フロアタイルは、塩化ビニール素材などでつくられた、タイル状の床材です。
本物の石やタイルに近い柄や凹凸が再現されている商品も多く、水回りにも高級感を取り入れやすいことが魅力です。
クッションフロアよりも硬さがありますが、商品や使い方によっては傷や表面の剥がれが発生することもあります。
リビングには「挽板フロア ラスティックオーク」を採用
わが家では、LDKと玄関ホールに、トヨタホームのカタログに掲載されていた「挽板フロア ラスティックオーク」を採用しました。

リビングや玄関ホールは床の面積が広く、来客の目にも入りやすい場所です。
そのため、費用だけではなく、空間全体が落ち着いて見えることや、天然木らしい質感を楽しめることを重視しました。
ラスティックオークは、節や色の濃淡が一枚ずつ異なり、天然木ならではの表情を感じられます。
幅広タイプなので一枚ごとの木目もよく見え、わが家の和モダンなリビングや木目の下がり天井ともよくなじみました。
床そのものが、空間のアクセントになっています。

グレーのキッチンとの相性もよかった
わが家のキッチンは、LIXILリシェルSIのグレーズグレーを採用しています。

グレーのキッチンは、組み合わせる床材によっては少し冷たい印象になることもありますが、天然木を使った挽板フローリングを合わせることで、空間に温かみが加わりました。
木目とグレーの組み合わせは、和モダンな雰囲気にも合わせやすく、とても気に入っています。

寝室・子ども部屋には突板フローリング「LNライト」を採用
寝室・子ども部屋・リビング奥の廊下などには、仕様資料上で「LNライト」と記載されている突板フローリングを採用しました。

リビングの挽板フローリングよりも幅が細く、節が少ないため、明るくすっきりした印象です。
家づくり中は、子ども部屋などをシートフローリングに変更することも検討しました。
しかし、ハウスメーカーに確認したところ、わが家が選べる仕様では、幅狭タイプの突板とシートフローリングで価格が大きく変わらないとのことでした。
それならば、寝室や子ども部屋でも本物の木の足触りを楽しみたいと思い、突板フローリングを選びました。
実際に2年間暮らしてみても、費用を抑えながら天然木の質感を取り入れられたため、個室まで突板にしてよかったと感じています。

挽板と突板に共通して感じたメリット
夏でもベタつきにくく、冬も冷たすぎない
挽板・突板フローリングを採用して、最もよかったと感じているのが足触りのよさです。
表面に本物の木が使われているため、以前暮らしていた賃貸住宅のシートフローリングとは、裸足で歩いたときの感覚が大きく違いました。
夏場でも足裏がベタつきにくく、冬も床に触れた瞬間の冷たさが比較的穏やかです。
床暖房のないわが家ですが、冬でも「冷たくて裸足では歩けない」と感じることはそれほどありません。
つい裸足で過ごしたくなるような、さらっとした肌触りが気に入っています。
床に座って過ごす時間も快適
娘がハイハイをしていた時期も、床の上を気持ちよさそうに動き回っていました。

小さな子どもがいると、大人も床に座って一緒に遊ぶ時間が長くなります。
足で歩くだけでなく、手や体が直接触れる機会も多いため、長く過ごすリビングや子ども部屋の足触りを重視してよかったと感じています。
節入りの床は細かな傷や汚れが目立ちにくい
リビングに採用したラスティックオークは、木目や節、色の濃淡がしっかり見えるデザインです。
そのため、細かな傷や小さな汚れが周囲になじみやすく、思っていたより目立ちません。
均一で明るい床材と比べると、多少の使用感も木の表情の一部として受け入れやすいと感じています。
小さな子どもがいると、床を傷ひとつなく保つのは難しいもの。
傷の目立ちにくさを重視する場合は、節や木目、色の濃淡がある床材を選ぶのも一つの方法だと思います。
挽板・突板を使って感じたデメリット
硬いものを落とすと傷やへこみができる
挽板・突板フローリングは、どちらも表面に本物の木が使われているため、硬いものや角のあるものを落とすと、傷やへこみができることがあります。
実際にわが家でも、知らないうちに小さな傷やへこみが付いている場所が数か所あります。

上の写真は、左が突板フローリング、右が挽板フローリングです。
傷の大きさや付き方が異なるため単純な比較はできませんが、左側の明るい突板は傷が白く浮いて見えます。一方、右側の挽板は、少し離れると傷を見つけにくい状態です。
突板は表面の天然木が薄いため、深い傷が下の層まで達すると、色の違いが目立ちやすくなる場合があります。挽板は突板より天然木の層に厚みがありますが、傷やへこみが付かないわけではありません。
また、傷の目立ち方は天然木の厚さだけでなく、床の色・木目・表面加工・傷の深さなどによっても変わります。補修方法についても、床材の商品や表面加工によって異なります。
どちらの床材にも傷は付きますが、少し離れて見ると気にならないものも多くあります。傷をすべてデメリットと考えるよりも、家族が暮らした跡や、天然木ならではの経年変化として受け入れながら使っていく床材なのかなと感じています。
板と板の溝に細かなゴミが入りやすい
リビングに採用した挽板フローリングは、板と板の間の溝がしっかり感じられるタイプです。
床に立体感が生まれ、空間に重厚感が出るところは気に入っています。

一方で、床材同士の溝には、子どもの食べかすや細かなゴミが入り込むことがあります。
特に粉薬のような、細かな粉は溝に入ると少し取りにくいです。
掃除機だけでは取れないときは、ブラシや細い掃除用品を使って取り除いています。
そのため、汚れやすい場所には床を保護するマットを敷いています。
- キッチンの足元
- 子どもが食事をする場所

わが家では、床材の色や木目を隠しにくい透明マットを選びました。
透明タイプなら床の色や木目を隠しにくく、挽板の質感を楽しみながら、食べこぼしや水濡れを防げます。
廊下の一角にある洗面スペースも挽板に
一般的に、洗面所にはクッションフロアやフロアタイルなど、水に強い床材が選ばれることが多いと思います。
しかし、わが家の洗面台は独立した洗面室ではなく、廊下の一角に設置しています。
洗面台の部分だけ床材を切り替えると空間が分断されて見えるため、廊下から続く挽板フローリングをそのまま採用しました。

採用前は、水濡れによるシミや劣化が少し心配でした。
現在は、水が落ちたときに気づいたらすぐ拭くようにしています。
2年間暮らした時点では、膨らみ・変色・表面の剥がれなど、目立つ劣化は感じていません。
ただし、洗面台と脱衣室が同じ空間にある場合など、床が頻繁に濡れる場所では、耐水性の高い床材の方が安心です。
わが家のように、廊下の一角に洗面台があり、水が大量に落ちることが少ない場所なら、挽板フローリングも選択肢の一つになると感じました。

トイレには木目調のシートフローリング「RMライト」を採用
トイレには、仕様資料上で「RMライト」と記載されている、木目調のシートフローリングを採用しました。

トイレは水や汚れが付着しやすく、床を拭く機会も多い場所です。
そのため、天然木の質感よりも、掃除のしやすさと水への強さを優先しました。
トイレの中まで木目調にすることで、廊下の挽板フローリングから続く雰囲気を大きく変えずに、お手入れしやすい空間にできました。
廊下とトイレで床材が切り替わる部分には、アルミの見切り材を採用しています。

真鍮の見切り材も人気があり素敵ですが、アルミでもすっきりとおしゃれに仕上がります。真鍮よりも費用を抑えやすいため、予算を抑えながら見た目にもこだわりたい方におすすめです。

ランドリールーム兼脱衣室は「コンクリートグレー」
ランドリールーム兼脱衣室には、仕様資料上で「コンクリートグレー」と記載されている、石目調のフロアタイルを採用しました。
脱衣室は、お風呂上がりの水滴や洗濯物などで、家の中でも特に床が濡れやすい場所です。
そのため、水に強い床材を選びました。

石目調は高級感を取り入れやすい
石目調のフロアタイルは、本物の石やタイルに近い柄や凹凸を表現した商品も多くあります。
わが家が選んだコンクリートグレーも、床に立体感があり、ランドリールームに落ち着いた高級感を出してくれました。
グレーを基調としたわが家の内装にも合わせやすく、デザイン面ではとても気に入っています。
水には強いものの、思ったより傷には弱かった
採用前は、フロアタイルに対して「水にも傷にも強い床材」というイメージを持っていました。
しかし、実際に2年間使ってみると、水には強い一方で、傷がまったく付かないわけではないと感じています。
何を落としたのかは分かりませんが、床の表面が一部剥がれ、中の茶色い部分が見えていた場所がありました。
わが家はグレーの石目調を選んでいたため、グレーの傷隠しで補修したところ、ほとんど分からない状態になりました。

単色や明るい色の床材では、傷や補修跡が目立つ可能性があります。
石目や色ムラのある柄は、傷や補修跡が周囲になじみやすいという点でも選びやすいと思います。
床材選びで重視した3つのポイント
長く過ごす場所は足触りを重視する
リビング・寝室・子ども部屋など、裸足で歩いたり床に座ったりする時間が長い場所には、表面に天然木を使った挽板・突板フローリングを採用しました。
床材は目で見るだけでなく、毎日直接触れるものです。
サンプルを確認するときは手で触るだけでなく、可能であればモデルハウスなどで実際に裸足で踏んで比較することをおすすめします。
水回りでも濡れ方によって床材を変える
同じ水回りでも、洗面スペース・脱衣室・トイレでは、床が濡れる頻度や掃除の仕方が異なります。
わが家では、次のように床材を使い分けました。
- 水滴が少し落ちる程度の洗面スペース:挽板フローリング
- 水に濡れやすいランドリールーム兼脱衣室:フロアタイル
- 頻繁に床を拭くトイレ:お手入れしやすい木目調のシートフローリング
「水回りだからすべて同じ床材」と考えるのではなく、実際にどのくらい水がかかるのか、どのように掃除するのかを想像すると選びやすくなります。
減額するときは素材以外の違いも比較する
床材は施工面積が広いため、選ぶ商品によって建築費が大きく変わります。
床材で減額する方法として、天然木を使ったフローリングからシートフローリングへ変更することを考える方も多いと思います。
しかし、わが家の場合は、リビングの幅広タイプから、個室の幅狭タイプへ変更することでも費用を抑えられました。
床材の価格は素材だけでなく、
- 板の幅
- 節の有無
- 表面加工
- 色や樹種
- 商品シリーズ
などによっても変わります。
シートフローリングへ変更する前に、同じ素材やシリーズの中に価格を抑えられる商品がないか確認してみるのがおすすめです。
2年暮らして分かった、それぞれの床材がおすすめの場所
わが家が実際に床材を使って感じたポイントをまとめます。
挽板・突板フローリングがおすすめの人
- 本物の木の足触りを楽しみたい
- 無垢材よりも費用や扱いやすさを重視したい
- 夏のベタつきや冬の冷たさを抑えたい
- 細かな傷も木の味わいとして受け入れられる
挽板・突板は、本物の木の質感と価格のバランスを取りたい人に向いていると思います。
わが家では、長く過ごすリビング・寝室・子ども部屋に採用して満足しています。
ただし、細かな傷やへこみは付くため、傷が気になる方やペットを飼っている方は、シートフローリングも含めて比較すると安心です。


本物の木を使った床材は、住んでみると思っていた以上に足ざわりが良く、わが家の中でも「お金をかけて良かった」と感じているものNo.1です!
シートフローリングがおすすめの場所
- トイレ
- 洗面所
- 掃除を頻繁にする場所
- 費用を抑えたい場所
本物の木らしさは突板に劣りますが、掃除やお手入れの気軽さは大きなメリットです。
フロアタイルがおすすめの場所
- 脱衣室
- ランドリールーム
- 玄関
- 石目調やモルタル調を取り入れたい場所
水に強く、空間に高級感を出しやすい一方、傷がまったく付かないわけではありません。
デザインだけでなく、表面の丈夫さや傷が付いた場合の補修方法も確認して選ぶことをおすすめします。
まとめ|トヨタホームの床材は場所に合わせて4種類を使い分けました
わが家では、トヨタホームで家を建てる際に、挽板・突板・木目調のシートフローリング・石目調フロアタイルを場所ごとに使い分けました。
2年間暮らした感想としては、特にリビング・寝室・子ども部屋を挽板・突板フローリングにしたことに満足しています。
夏はベタつきにくく、冬も冷たすぎないため、裸足で過ごすことが多いわが家に合っていました。
一方で、硬いものを落としたときのへこみや、床の溝に入り込む細かなゴミなど、実際に使って初めて分かったデメリットもあります。
また、水に強いイメージで選んだフロアタイルにも傷ができたことで、どの床材にも得意なことと苦手なことがあると実感しました。
床材選びでは、
- 見た目やインテリアとの相性
- 裸足で歩いたときの足触り
- 水に濡れる頻度
- 掃除のしやすさ
- 傷が付いたときの見え方
- 予算とのバランス
を、部屋ごとに考えることが大切です。
すべての部屋に高価な床材を使わなくても、長く過ごす場所には質感のよい床材、水回りにはお手入れしやすい床材というようにメリハリをつけることで、予算と暮らしやすさを両立できます。
これからトヨタホームで家づくりをする方や、挽板・突板の違いで迷っている方の参考になればうれしいです。




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