家づくりをしていると、よく目にするのが、
「平屋は夏に暑い」
「平屋は冬に寒い」
という声です。
特に、全館空調や床暖房を採用しない場合、本当に快適に過ごせるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
我が家は、トヨタホームで建てた約30坪の平屋です。
全館空調も床暖房も採用せず、各部屋のエアコンとガスファンヒーターを使って暮らしています。
実際に1年間暮らしてみて、全館空調や床暖房がなくても、大きな不便を感じることなく快適に暮らせました。
ただし、家の中がどこでも同じ温度になるわけではなく、南側と北側の部屋、リビングと廊下など、場所による温度差は感じました。
この記事では、全館空調・床暖房なしの30坪平屋で1年間暮らして感じた、夏と冬のリアルな体感をご紹介します。
※室温の感じ方は、地域や住宅性能、間取り、窓の大きさ、日当たりなどによって異なります。
我が家の実例として参考にしていただければと思います。
全館空調・床暖房なしの平屋は暑い?寒い?
結論からいうと、我が家では、「平屋だから特別に暑い・寒い」と感じたことはありません。
平屋は屋根に接する面積が広いため暑くなりやすい、地面に近いため冬は冷えやすい、といわれることがあります。
しかし実際に暮らしてみると、平屋であることよりも、
・部屋の方角
・窓の大きさ
・日当たり
・扉を開けているか
・冷暖房器具からの距離
といった条件による違いの方が大きいと感じました。
我が家の場合、南向きのLDKと北側の部屋では、夏と冬で快適に感じる場所が変わります。
夏の平屋は暑い?南向きLDKと北側の部屋の違い
南向きのLDKは日差しによって暑くなる
我が家は、南側にLDKを配置し、大きな窓を設けています。
明るく開放的なリビングになった一方で、夏は窓から日差しが入り、晴れた日には「少し暑いな」と感じることもあります。
ただし、エアコンをつければ比較的早く快適な温度になり、断熱効果の高いお家なだけあり一度冷えたあとは涼しさも保ちやすいと感じています。
冷房が極端に効きすぎることもなく、エアコンを使っている間は快適に過ごせました。
夏の暑さ対策には窓の日射を遮ることが重要
夏のLDKで気になったのは、平屋であることよりも、南側の大きな窓から入る日差しでした。
室内のカーテンだけでなく、窓の外側で日差しを遮った方が暑さ対策になりそうだと感じたため、我が家では南側の窓にタープを取り付けました。
実際に取り付けた方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

サンシェードやタープを軒に取り付ける場合、取り付ける位置によっては下地が必要になることがあります。
我が家は入居後に業者さんへ依頼し、軒にシェードフックを取り付けてもらうことができました。
ただし、住宅の構造によっては希望する場所に取り付けられない可能性もあります。
将来的にサンシェードやタープを設置する予定がある場合は、家づくりの段階で取り付け位置や下地について相談しておくと安心です。
北側の部屋は夏でも比較的涼しい
一方、北側の部屋は、夏でも比較的快適でした。
直射日光が入りにくいため、南側のLDKと比べて室温が上がりにくく、一度エアコンで部屋を冷やしたあとは、エアコンを止めても過ごしやすい日が多かったです。
外の気温が高くない日は窓を開けていると北風が入ってきてとても心地よかったです。
平屋は南向きに配置できる部屋数が限られることもありますが、北側の部屋は夏に涼しく過ごしやすいというメリットも感じました。
冬の平屋は寒い?全館空調・床暖房なしで暮らした体感
家を建てる前に特に心配していたのは、夏の暑さよりも冬の寒さでした。
営業担当の方からも、
「夏はリビングのエアコンで廊下まで冷やせると思いますが、冬は少し厳しいかもしれません」
といわれていました。
実際に冬を過ごしてみると、リビングや各部屋は暖かく過ごせるものの、暖房をつけていない廊下は少し肌寒いと感じました。
南向きのLDKは冬の日当たりが暖かい
南向きのLDKは、冬になると日当たりの良さが大きなメリットになりました。
朝にエアコンをつけて部屋を暖めれば、その後は日差しによって暖かさを感じられ、日中は暖房をつけずに過ごせる日もあります。
夏は暑さの原因になる南側の大きな窓ですが、冬には室内を暖めてくれるため、季節によってメリットとデメリットの両方があると感じました。
北側の部屋もエアコンをつければすぐに暖まる
北側の部屋は、南側のLDKと比べると少し肌寒く感じます。
ただし、我が家の北側の個室はそれほど広くないため、エアコンをつければ比較的早く暖まります。
全館空調のように家全体が常に同じ温度になるわけではありませんが、使用する部屋だけを暖める暮らし方でも、特に困ることはありませんでした。
冬はリビングと廊下の温度差を感じやすい
夏は冷房の風を廊下へ通すため、リビングの扉を開けたままにすることもありました。
一方、冬は暖かい空気を逃がさないよう、リビングの扉を閉めて過ごすことが多くなります。
そのため、暖房を使っているリビングと、暖房のない廊下では温度差を感じやすいです。
「全館空調なしでも各部屋は十分暖かいけれど、廊下や玄関まで均一に暖かくなるわけではない」というのが、実際に暮らしてみた感想です。
冬の寒さ対策で付けてよかったリビングと脱衣室のガス栓
我が家で特に「付けてよかった」と感じているのが、リビングとランドリールーム兼脱衣室に設置したガス栓です。
エアコンだけでも部屋を暖めることはできますが、ガスファンヒーターは暖まり方がまったく違います。
スイッチを入れてから短時間で暖かくなるため、寒い朝やお風呂上がりにとても便利で設置して良かったと感じています。
リビングのガスファンヒーターは寒い朝に便利
リビングでは、朝起きた直後など、できるだけ早く部屋を暖めたいときにガスファンヒーターを使っています。
エアコンと比べてすぐに温風が出るため、短時間で足元から暖かさを感じられるのがメリットです。
部屋が暖まったあとはエアコンに切り替えるなど、状況に合わせて使い分けることもできます。
脱衣室のガス栓は子どもの着替えや洗濯時に活躍
ランドリールーム兼脱衣室に設置したガス栓は、
・お風呂上がりに子どもを着替えさせるとき
・冬に洗濯物を干すとき
に特に活躍しています。
狭い空間なので、ガスファンヒーターをつけると短時間ですぐ暖かくなります。
さらに、ランドリールームの扉を開けておけば廊下にも暖かい空気が流れるため、冬の廊下の寒さを和らげるのにも役立ちました。
ただし、狭い部屋でガスファンヒーターを使う場合は、定期的な換気が必要です。
使用する製品の注意事項を確認し、安全に配慮しながら使用しています。
全館空調と床暖房を採用しなかった理由
我が家が全館空調や床暖房を採用しなかった理由は、導入費用を抑えることだけではありません。
大きな理由は、将来のメンテナンスや故障への不安でした。
全館空調や床暖房は、家全体を快適に保ちやすい魅力的な設備です。
一方で、長く暮らす中で故障した場合の修理や交換、メンテナンスについて考えると、我が家にはシンプルな冷暖房設備の方が合っていると判断しました。
そのため、
・各部屋にエアコンを設置する
・すぐに暖めたい場所にはガス栓を設ける
・夏は窓の外で日差しを遮る
という方法を選びました。
1年間暮らした現在は、必要な場所を必要なときだけ冷暖房する方法でも、十分快適に暮らせると感じています。
全館空調・床暖房なしで暮らして感じたメリットと注意点
実際に1年間暮らして感じたことをまとめると、次のとおりです。
メリット
・使用する部屋だけを冷暖房できる
・一般的なエアコンなら交換や修理の選択肢が多い
・南向きLDKは冬の日差しで暖かい
・北側の部屋は夏に涼しく過ごしやすい
・ガスファンヒーターがあると短時間で暖められる
注意点
・家全体が同じ温度になるわけではない
・冬はリビングと廊下で温度差を感じやすい
・南側の大きな窓は夏の日射対策が必要
・各部屋で冷暖房を操作する必要がある
・ガスファンヒーターを使う場合は換気が必要
特に、廊下や玄関を含めて家中を常に一定の温度にしたい方には、全館空調の方が合っている可能性があります。
一方で、我が家のように、使用している部屋を中心に冷暖房できれば十分という家庭なら、個別エアコンでも大きな不便は感じにくいと思います。
まとめ|30坪平屋は全館空調・床暖房なしでも快適に暮らせた
全館空調・床暖房なしの30坪平屋で1年間暮らしてみましたが、「平屋だから特別に暑い、寒い」と感じることはありませんでした。
我が家で感じたのは、平屋か2階建てかという違いよりも、部屋の方角や日当たり、窓の大きさによる温度差です。
夏は、南向きLDKに日差しが入りやすいものの、エアコンを使えば快適に過ごせました。
北側の部屋は直射日光が少なく、夏でも比較的涼しく感じます。
冬は南向きLDKが日差しによって暖まりやすく、日中は暖房なしで過ごせる日もありました。
一方で、暖房を使用していない廊下は肌寒く感じるため、リビングと脱衣室に設置したガス栓が冬の寒さ対策として役立っています。
我が家の結論は、
全館空調や床暖房がなくても、個別エアコンで問題なく暮らせる。さらにガスファンヒーターがあると、冬はより快適になる
というものでした。
設備をできるだけシンプルにし、必要な場所に必要な冷暖房を取り入れる方法も、十分選択肢のひとつだと感じています。
全館空調や床暖房を採用するか迷っている方や、平屋の暑さ・寒さが心配な方の参考になればうれしいです。



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