奥行きの深い押し入れや収納は、大きなものをしまえて便利な反面、「奥のものが取り出しにくい」「空いたスペースをうまく使えない」と感じることもあります。
30坪の平屋に暮らすわが家では、夫婦と1歳の娘の3人分の荷物を、家の各所に分けて収納しています。
なかでも、つくってよかったと感じているのが、子ども用品や季節家電、スーツケースなどをそのまましまえる、押し入れのような大きめの収納です。
今回は、わが家にある3か所の収納と、奥行きを有効活用するために取り入れた工夫をご紹介します。
わが家の収納に関するまとめ記事はこちら▼

30坪平屋でも、大きなものをしまえる収納を確保
家づくりでは、日用品や小物を整理しやすい、細かく仕切られた収納に目が向きがちでした。
もちろん、そうした収納も便利です。
ただ、実際に暮らしてみると、お布団や季節家電など、小さな棚や引き出しには収まらないものが意外と多いと感じています。
わが家も、30坪のコンパクトな平屋ということで、できるだけ居住空間を広く取りたいと考えていました。
そのなかで設計士さんや営業さんと相談し、次の3か所に大きめの収納を設けました。
| 収納の場所 | 主にしまっているもの |
|---|---|
| リビングの小上がり畳スペース | 大きな子ども用品・季節の飾り・今は使っていない育児用品 |
| 玄関近くの廊下 | 日常使いのバッグや帽子・買い物かご、段ボールの一時置きなど |
| 寝室の押し入れ | 布団・スーツケース・季節家電・保管書類 |
これらの大きめ収納、現在はどの収納スペースも大活用しています。
まだ一部に余裕はありますが、これらの収納がなければ、大きな荷物の置き場所に困っていたと思います。
奥行きの深い収納を使いやすくする3つの工夫
奥行きのある大きめの収納は、布団や季節家電など、かさばるものをそのまましまえるのが便利なところです。
一方で、収納するものの形や置き方によっては、手前や側面にデッドスペースができやすいと感じています。
空いているところに順番に詰め込むだけでは、空間を使いきれなかったり、奥のものを取り出すたびに手前の荷物を動かす必要があったりすることも。
そこで、わが家では収納スペースを無駄なく、使いやすくするために、次の3つを意識しています。
- 使う頻度に合わせて、手前と奥を使い分ける
- 側面などの空きスペースを活用する
- 重いものや大きなものは、動かしやすくする
よく使うものは取り出しやすい手前に、出番の少ないものは奥や上段に。
そのうえで、収納ケースやつっぱり収納、キャスター付きの台などを組み合わせています。
ここからは、それぞれの収納で実際に取り入れている方法をご紹介します。
①小上がり畳スペースの収納|かさばる子ども用品をまとめて収納

リビングの小上がり畳スペースには、子ども用品を中心にしまう収納を設けました。
上部には枕棚があり、その下には仕切りを設けず、大きな子ども用品をそのまま置けるつくりにしています。

小上がり収納の内部サイズは、幅約135cm・奥行き約65cm・高さ約180cmです。なお、上段の枕棚は奥行き約46cmあります。
枕棚の収納方法|季節もの・育児用品を持ち手付きケースで分類
枕棚は高い位置にあり、少し出し入れしにくいため、普段あまり使わないものや、季節ごとに使うものの収納場所にしています。
わが家では、お雛様やクリスマスの飾り、夏のプールグッズのほか、ミルク関係の用品など、今後使う可能性があって残している育児用品を収納しています。
ただ、そのまま並べるだけでは、奥のものに手が届きにくく、小さな用品もばらばらになりがちです。
そこで、枕棚の奥行きにぴったり収まる、ふた付きの布製収納ケースを使い、種類ごとに分けて収納しています。

収納スペースに合うサイズを探していたところ、SHEINで手頃な価格のケースを見つけ、購入しました。サイズは、幅約35cm・奥行き約45cm・高さ約26cm。奥行き約46cmの枕棚に収まり、2段に重ねて使っています。

ケース自体が軽く、持ち手をつかんでケースごと取り出せるところが気に入っています。
同じサイズの白いケースも購入しましたが、使い比べると、持ち手のあるこちらのケースの方が取り出しやすいと感じました。枕棚のような高い位置に使うなら、軽さに加えて持ち手の有無も確認して選ぶのがおすすめです。
また、季節の飾りやプールグッズなどを種類ごとにまとめることで、必要なものがどのケースに入っているか分かりやすく、小さな用品もばらつかずに保管できます。
出番の少ないものを枕棚にまとめることで、下の取り出しやすいスペースは、大きな子ども用品の収納に使えています。
下部は、形が不ぞろいな大型の子ども用品に

下部には、バウンサーや現在使用していないチャイルドシート、赤ちゃんの頃に使っていたリッチェルの入浴用品など、大きくて形が不ぞろいなものを収納しています。
こうした育児用品は、収納ケースに収まりにくく、保管場所に困ることもあります。
そのため、大きなものをそのまま収納できる、奥行きのある押し入れ収納の大切さを実感しています。
特に子育て中は、成長に合わせて使わなくなるものも多いため、まとめて保管できるスペースがあると便利です。
一方で、しまえる場所があると、使わなくなったものも残しがちです。
今後使う予定がなくなったものは手放しながら、成長に合わせて収納するものを見直していきたいと考えています。
②玄関近くの廊下収納|奥行き約90cmの側面をつっぱり収納で有効活用

玄関を上がってすぐの場所には、幅約65cm・奥行き約90cm・高さ約210cmの収納があります。
わが家は、間取りの都合で大きなシューズクロークをつくらなかったため、玄関の靴収納と、こちらの廊下収納を使い分けています。
内部は、枕棚とハンガーポールを設置したシンプルなつくりです。
コート収納の予定から、外出用品の収納へ
当初は、コートやバッグなど、外出時に使うものをまとめる予定でした。
ただ、実際に暮らし始めると、家の中央にある廊下兼WICが使いやすく、コート類は主にそちらへ収納するようになりました。

現在、こちらには日常使いのバッグや帽子、日傘などをしまっています。
奥行きがあるので、買い物かごやお米、一時的に保管する段ボールの置き場所としても活躍しています。
玄関から近く、持ち帰ったものをすぐに置けることが、この収納の便利なところです。
バッグは、吊り下げ収納とS字フックで整理
ハンガーポールには、吊り下げ収納を取り付け、小さめのバッグなどを収納しています。
リュックなどの大きなバッグは、百均のS字フックを使って掛けています。

バッグを重ねずに分けて収納できるため、使いたいものを見つけやすく、取り出しやすくなりました。
※わが家で使用しているものとは異なりますが、似たタイプの吊り下げ収納をご紹介します。購入の際は、各段のサイズや耐荷重、取り付け方法をご確認ください。
バッグを重ねずに分けて置けるため、使いたいものを見つけやすくなりました。
奥行き90cmの収納で、使いきれていなかった側面スペース
奥行き約90cmの廊下収納は、荷物がたくさん入る一方で、奥に掛けた帽子を取り出しにくいことが悩みでした。
帽子をケースにまとめたこともありますが、家族の帽子が重なり、下のものを取り出すのが面倒に感じることも。
そこで目を付けたのが、扉を開けてすぐの側面にある、使えていなかった壁面スペースです。

ニトリのつっぱり収納で、側面のデッドスペースを有効活用
そこで取り入れたのが、ニトリのつっぱり収納です。
収納内の側面に設置し、付属のフックや100円ショップのフックを組み合わせて、帽子や日傘を掛けています。

壁に穴を開けずに設置でき、これまで使えていなかった側面のスペースを収納場所に変えることができました。
特に便利になったのは、扉を開けてすぐの位置に帽子をひとつずつ掛けられるようになったことです。
奥まで手を伸ばす必要がなく、帽子同士も重ならないため、選びやすく戻しやすくなりました。
子どもの帽子は低い位置に掛けています。1歳の娘も、自分で取ったり掛けたりすることがあります。
奥行きの深い収納は、棚や床だけでなく、手前の側面も活用することで、収納力をさらに高められると実感しています。
※つっぱり収納を選ぶ際は、設置場所の寸法や設置条件、耐荷重をご確認ください。
③寝室の押し入れ|布団・季節家電・書類をまとめて収納

寝室には、わが家でいちばん大きな押し入れがあります。サイズは、幅約160cm・奥行き約90cm・高さ約210cmです。
内部は枕棚・上段・下段の3つのスペースに分かれており、布団やスーツケース、季節家電、保管書類などをまとめて収納しています。
重い季節家電は、DIYのキャスター付き台で出し入れしやすく
押し入れの下段には、大きめのスーツケースやガスストーブなどを収納しています。
奥行きがあるので大きなものも収まりますが、重い家電をそのまま置くと、取り出すたびに持ち上げたり、奥へ手を伸ばしたりする必要があります。
そこで、板にキャスターを取り付けた簡単な台をDIYし、季節家電を載せて収納するようにしました。

重い季節家電も、キャスター付きの台に載せて動かしやすく。
台に載せたまま手前へ引き出せるため、押し入れから出すときも、使い終わって戻すときも、重い本体を持ち上げずに移動できるようになりました。
自分でつくることで、収納する家電の大きさや、押し入れの空きスペースに合わせて台のサイズを決められる点もよかったところです。
スーツケースも車輪を使って出し入れできるため、下段は動かしやすいものを中心に配置しています。
奥行きの深い収納は、しまう場所だけでなく「どう取り出すか」まで考えることで、使いやすくなったと感じています。
押し入れ上段はFitsの衣装ケースで、奥まで取り出しやすく
上段には、Fitsの大きめの衣装ケースを2つ置き、新品のタオルやバスタオル、ブランケットなどを収納しています。

奥行きの深い押し入れは、ものを前後に並べると、奥にしまったものが取り出しにくくなりがちです。
その点、奥行きのある大きめの引き出しケースなら、手前へ引き出すことで奥のものまで見渡せて、収納スペースを有効活用できます。 かさばるタオルやブランケット類をまとめてしまうのにも便利です。
押し入れの中を細かく仕切らなくても、ケースを置くだけで整理しやすくなり、わが家では上段の収納に役立っています。
IKEAのSKUBBで、かさばる布団をコンパクトに収納
布団の収納には、IKEAのSKUBB(スクッブ)収納ケースを使っています。
真ん中のサイズ(65x53x19 cm)は、少しパンパンにはなりますが、かさばる羽毛布団もひとつのケースに収まり、すっきりとまとまります。

小さいサイズ(43×53×19cm)には、使っていない掛け布団カバーや枕カバーを、大人2人分まとめて収納。 夏用の薄手の羽毛布団なら、わが家のものは2枚収められるサイズ感です。
※布団の大きさや厚みによって、収納できる枚数は異なります。
気に入っているのは、布団を入れたまま立てて収納できること。 押し入れの空きスペースに合わせて並べられるので、布団を重ねるだけでは使いにくかった場所も活用できます。
ケースごとに中身を分けておけば、必要な布団やカバーだけを取り出しやすい点も便利です。
また、持ち手が付いているので、衣替えのときも持ち運びやすいのが便利なところ。使わないときはコンパクトに折りたためるため、空のケースの保管にも場所を取りません。

布団やカバーを種類ごとに分けておくと、季節の変わり目にも必要なものを取り出しやすくなりました。
家づくりの書類は、DIY棚で押し入れの奥に収納
家づくりでもらった図面や資料、家電の取扱説明書などは、普段はあまり見なくても、必要なときのために保管しておきたいものです。
ただ、大きなファイルもあり、ほかの書類と一緒にはしまいにくく、収納場所に悩んでいました。
そこで、保管したい書類の大きさに合わせて、押し入れの奥に置く書類棚をDIYしました。

DIY書類棚のサイズは、幅約50cm×奥行き約30cm×高さ約80cm(2段分の全高)です。
A3サイズの大きなファイルも立てて収納できる、2段式のDIY書類棚。
自分で寸法を決められるため、A3サイズの書類をまとめた大きなファイルも、折ったり寝かせたりせずに立てて収納できるつくりにしました。
また、棚を2段式にすることで、幅を取らず収納量を増やしています。
書類の背表紙が見えるので、必要になったときに目的のファイルを探しやすい点も気に入っています。
使用頻度の低い書類を押し入れの奥にまとめたことで、手前には小型家電を置くスペースも確保できました。

奥は保管書類、手前は布団乾燥機や布団掃除機の置き場所に。
書類専用の本棚を部屋に増やすことなく、押し入れの奥行きと高さを活用して、家づくりの書類をまとめて保管できるようになりました。
奥行きの深い収納で気をつけたいこと
収納用品は、扉を開けた状態の使いやすさまで確認する
収納ケースを選ぶときは、内部の幅・奥行き・高さに加え、扉を開けたときに出し入れできるかも確認したいところです。
特に収納ケース類は、ケース本体が収まっても、引き出すと扉や金具に当たる場合があります。
つっぱり収納やフックも、取り付けた後に扉を閉められるか、ほかの荷物を出すときに邪魔にならないかを考えて選ぶと、使いやすくなります。
大きなものをしまう場所まで、細かく区切りすぎない
奥行きのある収納を便利にしようと、棚やケースを増やしすぎると、かえって大きなものが入らなくなることもあります。
わが家では、チャイルドシートなど、かさばる育児用品をそのまま置けるスペースを残しています。
こうしたものは収納ケースに収めることが難しいため、仕切りのない広い空間があると便利です。
小物を整理する場所と、大きなものをそのまま収納できる場所をバランスよく確保することが、押し入れを使いやすくするポイントだと感じています。
取り出せる余白を残し、定期的に中身を見直す
奥行きの深い収納はたくさん入る分、奥にしまったものを忘れやすい面もあります。
特に子ども用品は、成長とともに必要なものが変わっていきます。
季節ものを出し入れするときなどに中身を確認し、今後使わないものは手放しながら、取り出せる余白を残して使っていきたいと思っています。
まとめ|奥行きの深い押し入れは、配置と取り出し方を工夫すると使いやすい
30坪の平屋でも、大きなものをしまえる収納を確保したことで、かさばる子ども用品や季節家電を、生活空間に出しっぱなしにせず保管できています。
わが家で役立っているのは、次の工夫です。
- 枕棚には、出番の少ない季節ものをまとめる
- 側面の手前側を、帽子や日傘の掛ける収納に使う
- 重い季節家電は、キャスター付きの台で動かしやすくする
- 奥には保管書類、手前には使うものを置く
- 大きな用品が入る空間と、出し入れする余白を残す
奥行きの深い収納は、入る量だけでなく、取り出し方まで考えることで使いやすくなると感じています。
家づくりで収納を考えている方や、押し入れの奥行きを持て余している方の参考になればうれしいです。



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