「和モダンな平屋を建てたい」、「子育てや家事がしやすい、回遊動線のある間取りにしたい」そんな希望から始まった、我が家の家づくり。
最終的に、トヨタホームの鉄骨ユニット住宅「シンセ・ピアーナ」で、約30坪・3LDKの平屋を建てました。
トヨタホームというと、重厚感のある外観やホテルライクな内装をイメージする方も多いのではないでしょうか。
私たちが家づくりを始めた当時も、SNSで施工事例を探すと、和モダンな雰囲気の家はそれほど多くありませんでした。
また、私達が選んだユニット工法は、木造住宅に比べて間取りに制限があるという話も聞いていました。
そのため、打ち合わせを始める前は、「本当に希望する間取りや和モダンな雰囲気を実現できるのだろうか」と、少し不安を感じていたのも正直なところです。
しかし、実際には約30坪という限られた広さの中でも、家事動線や収納、デザインを工夫することで、家族が暮らしやすい平屋をつくることができました。
一方で、予算や建物の形、広さの関係から、諦めた間取りや設備もあります。
この記事では、トヨタホームで建てた約30坪の平屋で、実現できたこと・できなかったことを、実際の暮らしを交えながら詳しくご紹介します。
我が家の30坪平屋の基本情報
まずは、我が家の基本的な間取りや仕様をご紹介します。
- ハウスメーカー:トヨタホーム
- 商品:シンセ・ピアーナ
- 構造:鉄骨ユニット工法
- 建物:約30坪
- 間取り:3LDK
- 家族構成:夫婦+子ども
- テイスト:木目とグレーを基調とした和モダン
- LDK:約20畳(小上がり畳スペースを含む)
我が家は建築費をできるだけ抑えるために、凹凸の少ない、ほぼ長方形の建物にしました。
ユニット工法は、建物の形が複雑になるほど必要なユニット数や部材が増え、価格も上がりやすくなります。
そのため、外観や間取りに大きな凹凸をつくらず、シンプルな形にすることで、予算とのバランスを取りました。
トヨタホームの30坪平屋でできたこと
我が家が家づくりで実現できたことは、主に次のとおりです。
- 約30坪で3LDKの間取り
- 小上がり畳を含む約20畳のLDK
- 洗面所と脱衣室を分ける
- 水回りをまとめた家事動線
- キッチンを中心とした回遊動線
- 子育てしやすい間取り
- 木目とグレーを使った和モダンな内装
- シューズクロークや大型パントリーがなくても困らない収納量
それぞれ詳しくご紹介します。
約30坪でも3LDKの間取りを確保できた
我が家は約30坪の平屋ですが、LDK・主寝室・子ども部屋2室の3LDKを確保しています。
30坪で3LDKをつくる場合は、それぞれの空間にどれくらいの広さを割り振るかが重要です。
我が家では、子ども部屋を約4.5畳前後とコンパクトにし、その分、家族で長く過ごすLDKや収納スペースを優先しました。


個室を必要以上に広くせず、家族が共有する空間に広さを使ったことが、暮らしやすさにつながっています。
小上がり畳を含めて約20畳のLDKを実現

LDKは、小上がり畳スペースを含めて約20畳です。
限られた面積の中でも、リビング・ダイニング・キッチンと畳スペースをひと続きにすることで、実際の畳数以上に広く感じられます。
小上がり畳は、子供が小さいころはお昼寝スペース・おむつ替えスペース、少し大きくなってからは子どもの遊び場としても使いやすく、子育て中の現在は特に重宝しています。
完全な個室の和室ではありませんが、LDKとのつながりがあるため、キッチンやリビングから子どもの様子を確認しやすいのもメリットです。
洗面所と脱衣室を分けることができた
家づくりで希望していたことの一つが、洗面所と脱衣室を分けることでした。

洗面所と脱衣室が一緒になっていると、誰かがお風呂に入っている間に、ほかの家族が洗面台を使いにくくなることがあります。
我が家では洗面スペースを独立させたことで、入浴中でも気にせず手洗いや歯磨きができます。
来客時に生活感の出やすいランドリー用品や洗濯物を見られにくい点も、洗面所と脱衣室を分けてよかったと感じるポイントです。
水回りをまとめて家事動線を短くできた
我が家は、トイレ・洗面・脱衣室・ランドリースペースなどの水回りを、近くにまとめました。
さらに、ランドリースペースから外干しスペースやウォークインクローゼットへ移動しやすい間取りにしています。

洗濯するときは、洗う→干す→取り込む→収納するという一連の動作を短い距離で行えます。
水回りを集約したことで、家の中を何度も往復する必要が少なくなり、実際に暮らし始めてからも便利さを感じています。

回遊動線があり、子育て中も移動しやすい
我が家の間取りで特に採用してよかったと感じているのが、回遊動線です。
キッチンから洗面・ランドリー側へ直接移動でき、別の方向からもLDKへ戻れる間取りになっています。
行き止まりが少なく、家の中をぐるりと回れるため、料理や洗濯を同時に進めやすくなりました。
子どもが小さい時期は、家事の途中で呼ばれたり、様子を見に行ったりすることが何度もあります。
回遊できる間取りにしたことで、目的の場所まで最短距離で移動しやすく、子育て中の負担軽減にもつながっています。
子ども自身も家の中を回って遊ぶことがあり、単なる家事動線だけでなく、家族にとって使いやすい間取りになりました。
トヨタホームでも和モダンな雰囲気にできた
トヨタホームにはホテルライクで高級感のある施工事例が多く、家づくり当初は、希望する和モダンな雰囲気にできるか少し不安がありました。
しかし、床材や壁紙、建具の色をそろえ、小上がり畳や木目を取り入れることで、好みの内装に仕上げることができました。
我が家では、木目・白・グレーを基本に、使用する色を増やしすぎないことを意識しています。

鉄骨住宅だからといって、内装が無機質になるわけではありません。
選べる木材や造作の自由度は木造メーカーより限られる場合もありますが、クロスや床材、照明、家具の組み合わせによって、満足いく和モダンな空間をつくれました。
大きな収納部屋がなくても、収納量は十分だった
我が家には、ウォークインタイプのシューズクロークや、大きなパントリールームはありません。
しかし実際に暮らしてみると、収納は部屋の大きさだけでなく、必要な場所に必要な量があることが重要だと感じています。
玄関には上下に分かれた収納を設け、靴や外出用品を収納しています。
キッチンには、コンパクトな収納棚に加えて、リシェルSIの引き出し収納や前面収納、背面のカップボードを採用しました。
廊下、小上がり畳スペース、寝室に大きめの収納を設けたことにより、現在収納に困っていません。
限られた面積の中で収納部屋をつくると、その分、通路や居室が狭くなる可能性もあります。
我が家の場合は、独立した収納部屋を増やすよりも、各場所に分散して収納を設ける方法が合っていました。

トヨタホームの30坪平屋でできなかったこと
一方で、予算や建物の広さ、ユニット工法の制約などから、実現できなかったこともあります。
- ウォークインタイプのシューズクローク
- 大きなパントリールーム
- トイレを2か所設置する
- 半個室になる独立性の高い和室
- 5畳以上の子ども部屋
- すべての居室を南向きにすること
- 建物に大きな凹凸をつけること
ウォークインタイプのシューズクローク
玄関には、靴のまま入れるウォークインタイプのシューズクロークがあると便利だなと思っていました。
ベビーカーやアウトドア用品、子どもの外遊びグッズなどをまとめて収納できるため、子育て家庭には便利な間取りです。
しかし、約30坪の中で3LDKやLDKの広さを確保するため、シューズクロークは諦めました。
その代わりに、玄関には上下に収納を設置しています。
隙間スペースにベビーカーも収納できています。

上下に大きく設けたことで3人家族の今ではまだまだ余裕あり。
靴以外にも、花瓶類、かばんなども収納しています。
大きなパントリールーム
キッチン横に、人が入れる大きさのパントリールームをつくることもできませんでした。
パントリーがあれば、食品ストックや非常食、飲料、キッチン用品などを一か所にまとめられます。
一方で、人が入れる収納には通路スペースも必要です。
30坪という限られた面積では、パントリーを広くするほどLDKやほかの収納が小さくなってしまいます。
そこで我が家は、キッチン本体の収納量を増やし、前面収納やカップボード、コンパクトな収納棚を組み合わせました。

大きなパントリーはありませんが、食品を袋に入れたまま保管せず、すぐに使える状態で収納することで、在庫を把握しやすくなりました。
買いすぎや賞味期限切れも防ぎやすいため、我が家には大きなパントリーよりも、見渡しやすく管理しやすい収納方法が合っていたと感じています。
トイレを2か所設置すること

間取りを考える中で、トイレを1か所にするか2か所にするかは、最後まで悩んだポイントです。
家族が同時に使いたいときや、感染症にかかったときなどを考えると、トイレが2か所あると安心です。
我が家では、2つ目のトイレを設置するか、そのスペースを大きな押し入れにするかで迷いました。
最終的には、掃除する場所を増やしたくないことと、収納スペースを優先したいことから、トイレは1か所にして、大きな押し入れを採用しました。
その場所につくった押し入れは、季節用品や布団、日用品など、さまざまな物を収納できています。
実際に暮らしてみると、用途を限定せず何でも入れられる大きな収納はとても便利で、現在は収納を選んでよかったと感じています。
さらに、我が家のように回遊動線を取り入れた約30坪のコンパクトな平屋では、トイレを2か所設置しても、それぞれの距離がかなり近くなっていたと思います。
間取り上、2つ目のトイレは寝室の近くに配置することになり、夜間の使用音や排水音が気になる可能性もありました。
トイレが2か所ある安心感は魅力的ですが、我が家の場合は、限られたスペースを大きな押し入れとして活用する方が、普段の暮らしには合っていたと感じています。
実際に住んでみても収納は毎日のように活用しているため、今のところ、2つ目のトイレを設置しなかったことは大正解だったと思っています。
ただし、家族全員が胃腸炎などにかかった場合には、トイレが2つ欲しくなるかもしれません(笑)
半個室になる和室
当初は、LDKの一角に、建具で仕切れる半個室の和室をつくることも検討していました。
来客時の寝室や、子どものお昼寝スペースとして使いやすく、扉を閉めれば生活感を隠せる点も魅力です。
しかし、LDKを広く取りたかったこともあり、我が家では完全な個室にはせず、LDKと一体になった小上がり畳を採用しています。

独立性はありませんが、空間を広く見せられ、子どもの様子も見守りやすいため、現在の暮らしには合っていました。

5畳以上の子ども部屋
子ども部屋は、約4.5畳前後のコンパクトな広さです。
ベッドや机、収納を置くことを考えると、5畳以上確保したい気持ちもありました。
しかし、子ども部屋を広くすると、LDKや収納、水回りなど、家族全員が使う場所が狭くなります。
子どもが個室で過ごす期間は、家に住む期間全体で考えると限られています。
そこで我が家では、子ども部屋は必要最低限の広さにし、LDKや家事動線を優先しました。
実際に家具を配置すると多少の工夫は必要ですが、現在在宅ワーク用として使っている4.3畳の子供部屋でも、ベッドとデスクを置いて十分な広さを確保できています。

すべての部屋を南向きにすること
我が家は、建築費を抑えるために、凹凸の少ない、ほぼ長方形の間取りにしました。
建物をシンプルな形にすることでコストを抑えやすくなる一方、すべての部屋を南向きに配置することはできませんでした。
そこで、LDKなどの日中長く過ごす場所は採光を優先し、南側に配置しています。
そのため、子供部屋や寝室は北東側になりました。
北側の部屋は直射日光が入りにくいため、南向きの部屋に比べると、時間帯によっては少し暗く感じることがあります。
一方で北東向きなので、午前中は思っていたよりも明るく、夏でも日中涼しく過ごしやすいというメリットも感じています。
すべての部屋を南向きにすることにこだわるのではなく、家族が長く過ごす場所や、明るさを重視したい部屋をあらかじめ決めておくことが大切だと感じました。
30坪平屋は、何を優先するかが重要
約30坪の平屋ですべての希望をかなえるのは、なかなか難しいものです。
我が家も、シューズクロークや大きなパントリー、2つ目のトイレ、広い子ども部屋など、諦めたものがいくつかあります。
その代わり、自分たちが家づくりで大切にしたいことの優先順位を明確にしました。
家族が集まるLDKの広さや、子育てしやすい回遊動線、水回りをまとめた家事動線、洗面所と脱衣室を分けることなど、暮らしやすさにつながる部分を優先しています。
採用できなかったものについても、別の方法で補えるように考えました。
大きなパントリーの代わりにキッチン収納を充実させ、シューズクロークの代わりに玄関収納を上下に設置しています。
すべてを取り入れることはできませんでしたが、自分たちのやりたいことを整理して選んだことで、今の間取りには満足しています。
まとめ|トヨタホームでも30坪の和モダン平屋は実現できた
今回は、トヨタホームのシンセ・ピアーナで建てた、約30坪の平屋でできたこと・できなかったことをご紹介しました。
トヨタホームのユニット工法は、木造住宅と比べると、間取りや建物の形に制限を感じることがあるかもしれません。
それでも、約30坪で3LDKを確保し、子育てしやすい回遊動線や水回りをまとめた家事動線、和モダンな内装を実現できました。
シューズクロークや大きなパントリーはありませんが、必要な場所に収納を設けたことで、現在も収納量に大きな不満はありません。
できなかったことはありますが、限られた予算と広さの中で優先順位を決めた結果、間取り・デザインともに満足できる家になりました。
トヨタホームで平屋を検討している方や、30坪前後の間取りを考えている方の参考になればうれしいです。


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